受水槽の水は濁水になる
受水槽とは、敷地内に設置している水を貯める四角い(円柱)タンクの事です。
水道水をこの受水槽に貯めポンプで各蛇口に水を送っています。
3階建て以上の建物に多く見られます。
大きさは建物の規模によって異なり、数トン~数十トンの水が常に備蓄されています。
災害時には、この水があると思われている方も、まだまだ多くいらっしゃいますが、
過去の事例から、受水槽の水は濁水となります。
毎年清掃も実施しているのになぜ?
それは、水道管本管内部の汚れが流入してくるからです。
その結果、飲料水としては使用が難しいのが現状です。
余談ですが、弊社所在の香川県は「水不足」で有名です。周りには多くのため池があります。
昔はよく断水があり、断水解除になって水道の蛇口をひねると赤水が出ます。
災害時は大きな刺激を受けた水道本管内部の赤さびや汚れが濁水となり受水槽内の水を濁水化します。
災害用浄水機があれば、この水も浄化し利用が可能となります。
近くに何トンもの水があるのですから、受水槽がある建物には災害用浄水機の備蓄をご検討願います。
ペットボトルだけでは、生活用水やケガの洗浄水もで行き届きませんし、なにより対象人数分のペットボトルさえ
備蓄できていない事業所・施設は、まだまだ多く存在します。